非構造部材調査
非構造部材の範囲
非構造部材は、一般的には天井材等の建築非構造部材を指しますが、設備機器や家具等を含めることが
あります。
地震時に人の安全を確保するためには、建築の構造体はもちろん、これら非構造部材の耐震対策も
実施する必要があります。
地震時の非構造部材による被害
地震時の非構造部材による被害には、大きく分けて2種類の被害があります。
まず一つ目が、非構造部材が頭上等に落下や転倒等といった人的被害があります。
二つ目は、非構造部材の落下による避難経路の通行阻害等の二次災害があります。
天井、壁、ガラスなど、高所で面積が大きく重量があるものや、破損時に鋭利になるものは
落下等により生命に危険を及ぼす可能性があります。
近年の大規模な地震の発生状況と耐震対策
日本は世界有数の地震発生地域にあり、大きな被害が生じるような地震に頻繁に見舞われてきました。
地震は、日本各地で発生している状況なので、地域を問わず耐震対策を講じることが重要です。
また、新耐震基準で建てられた建物や耐震補強済みの建物であっても非構造部材よる被害が生じることが
あることから、建物の耐震性に関わらず非構造部材の耐震点検・対策が必要です。